カテゴリ:絵にまつわること( 1 )

クリムトのダナエを探して

1991年に渋谷のBunkamuraで開催された「エゴン・シーレ」の
展覧会に行ったのが、「グスタフ・クリムト」に興味を持った
きっかけでした。

当時の上司が美術に造詣の深い方で、その方に勧められBunkamuraに
足を運びました。
正直、決して綺麗な絵とは言えませんでした。見る人によっては
下品とさえ捉えられ、好き嫌いがはっきりと分かれる画家だと
思いました。
一言で言えば「病んでいる」そんな感じです。

当時20代半ばの私は、エゴン・シーレの世界観に惹きつけられました。
こういう退廃的というか刹那的な作品を理解してみたいなと。
(今思うと随分背伸びをしていたんですね…)

その流れで、エゴン・シーレに影響を与えた言われるクリムトを
知ることになりました。

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これがまた官能的かつ豪華絢爛。多くの方がよく目にするのが、
接吻(The Kiss) だと思います。


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(大塚国際美術館の展示より)


私はこの作品を見るために、ウィーンのオーストリア絵画館へ
一人旅をしました。

息をのむ、足が震える、そんな感動を受けたのは、ピカソの
「ゲルニカ」以来のことでした。

クリムトの作品はウィーンに点在しており、ドイツ語のできない
私にはとてもハードルの高い旅でした。しかも心残りが…
実は、「接吻」よりもっと見たかったのは、「ダナエ」という
作品でした。
当時、個人所蔵のため、一般開放されていなかったのです。

留学先のドイツの友人が、色々調べてくれましたが、
個人で見ることは不可能と言われ泣く泣くあきらめました。


先日、大塚国際美術館に行った際、久々にクリムト熱が
復活して、思い立って「ダナエ」で検索をかけてみました。
すると、 Galerie Würthleで見られそうではないですか‼

ウィーンの美術館やオペラ座をかけめぐる間、この街は大人になってこそ
楽しめる所だという印象を持ちました。やっとタイミングが合ってきたかな?

もちろん色々調べてみないと、目も当てられない事態になりそうですが、
これはもしかしてウィーンに呼ばれてる?そう思うことにしました。


この絵がダナエです。ダナエの表情から目が離せないのです。

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【ダナエの解説】
この絵は、有名なギリシャ神話をテーマにしている。
美しい娘ダナエは父であるアルゴス王アクリシオスによって
青銅の塔に閉じ込められたが、ゼウスは黄金の雨になって
塔に入りダナエと交わった。そうして生まれたダナエの子が
ペルセウスである。















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by downhill50 | 2017-09-05 18:35 | 絵にまつわること | Trackback | Comments(2)

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